トイレの鍵明けを依頼されることがあります。
トイレの鍵の場合、人が閉じ込められてしまった状態での開錠作業のケースがとても多いです。
トイレの鍵を使用するのは人が入る時だからでしょうか。
もちろん、人が入っていない状態で修理などを頼まれることもありますが、大抵は閉じ込められた状態です。

それくらいトイレに閉じ込められる人が多いということですね。

家族と一緒に住んでいるひとは閉じ込められてもまだ助けられる余地があります。
問題は一人暮らしの人です。
一人暮らしでトイレに閉じ込められてしまうというケースもまれにあるのです。
一人だったらカギをかけなくてもいいじゃないかと思うかもしれませんが、習慣的にカギをかけていたり、地震などの拍子でカギがかかってしまうこともあるのでしょう。
また、たまたま家族がいなくて閉じ込められてしまうということもあります。
そういった場合は誰かに気づいてもらえるまでトイレの中で過ごすことになります。

ビルや店舗のトイレに閉じ込められてしまう人もいます。外出先だとその時携帯電話を持っているということが多く、自分で助けを求める人も多いです。

15年以上経過しているトイレならカギが壊れてもおかしくありません。
ケースロックという部品が経年劣化により壊れてしまうことがあります。これが壊れるとカギが開かなくなってしまうのです。

自転車の鍵はカギのなかでもよく紛失してしまうものです。
ツイッターなどでリアルタイム検索をしてみると「自転車の鍵をなくした~」といっている人はとても多いです。
家の鍵ならなくさないように注意していても、自転車の鍵くらいになるとちょっと油断してしまうのかもしれません。

自転車の鍵は盗難防止のために2つ以上のカギをつけていることがあります。
丸いカギだけではなくチェーンロックやワイヤーロックをつけて対策をしている人が多いです。
これらのカギを一つでも紛失してしまったら自転車に乗れなくなってしまいます。

チェーンやワイヤーロックはダイヤル錠になっていたらカギがなくても開けることができます。しかしシリンダータイプだったら開けられません。
合鍵が残っていたらそれで使い続けることができますが、合鍵も全部なくしてしまったら大変です。

自転車の鍵を紛失してしまった場合には鍵屋に相談しましょう。
鍵屋にカギを作って貰う場合、その自転車の持ち主であるということが確認できないと作ってもらえません。
自転車は軽車両なので車と同じ扱いになります。
自動車と同じような確認作業が必要になるのです。

こういった手続きが面倒だと感じるのであればもういっそのことカギを破壊してしまったほうが早いのかもしれません。新しいカギを付け替えて使用します。

電動アシスト自転車だったりするとカギを破壊できないこともあります。その場合にはやはり鍵屋に頼んで作製してもらったほうがいいですね。

金庫のトラブルについて相談されることがあります。
金庫の中でも特に業務金庫に関する相談が多いです。
業務用金庫を使っているのは店舗やオフィスが中心です。家庭に比べると使用頻度も高いので壊れる可能性が高いのです。

業務用金庫の場合、カギを交換したり、暗証番号を変更して欲しいという相談があります。
カギを紛失したり、元従業員にカギを持ちだされてしまったりしたらシリンダーを交換したり、暗証番号を変更する必要が出てきます。

会社やお店の金庫の場合、売上などの現金を一時的に保管していたり、有価証券などの重要なものを保管していることがあります。このような金庫のカギが盗まれたりしてしまったらとても大変です。

もしものことを考えてカギを交換しておくことをおすすめします。暗証番号を変更するだけでもいいでしょう。

紛失されたり、盗難されたりといった被害がなくても暗証番号を定期的に変更している人はいます。
自分で変更している人もいるのですが、知識がない人が暗証番号を自分で変更すると金庫の故障につながる場合があります。
確実なのは鍵屋にお願いして変更してもらうことです。

それから、金庫の管理者が退職した場合もカギを交換したり、番号を変更しておくことをおすすめします。
万が一の可能性ですが、管理者がいつの間にか合鍵を作っている可能性も考えられます。

もしものリスクを考えて対策をとるようにしましょう。

鍵屋をしているとために出会うことがある古いカギについて紹介したいと思います。

レバータンブラー錠というものがあります。
このカギは18世紀にはじめてジェレミア・チャブ氏によって発明されたものです。
現代のカギと同じ仕組みで、対応するカギを使わないと開けることができないようになっています。
氏はこの発明により、特許を取得しています。そして、政府から賞金をもらったそうです。当時にしてみればそれくらいのすごい発明だったということです。

さて、こんな古いカギを今でも使っていることがあります。
古い、築40年以上経過しているような建物だとこちらのレバータンブラー錠が使用されていることが稀にあります。
レトロな雑居ビルは雑貨屋やサロンなどが入っていて若者に人気のスポットになっていたりしますが、こういった古い物件でおしゃれなインテリアの一つとして古いカギが現役で使用されていることがあるのです。

インテリアとして愛されるだけあって、たしかに古くて赴きのあるカギです。
しかし、実用性でいうとちょっと頼りないものです。
防犯的にあまりよろしくないのです。
カギを開錠したり施錠したりするのに使うのは棒鍵というシンプルなタイプのものです。
ピッキングされてしまうおそれがあります。
そして鍵穴から室内を覗くこともできます。

真鍮製の飾り錠前やドアノブに愛着をもって使っている人も多いかもしれませんが防犯を考えるならば新しいものに交換した方がいいかもしれません。